松尾さん

って、うん。やっぱりやさしいんだなあと。こないだ観た物語のことを考えていたらそう思った。
わたしが、松尾スズキの作品を好きだと思うのは、一見どんなに辛いものでも、そこからいつのまにか受けとってしまって残る、なんともかたちや言葉にならないモワワんとしたその、なんだろ、印象?が、苦しいくらいやさしいからだーなー。
あるときたった一度行ったサイン会でね、疲れた風貌のご本人からほんの一瞬の間に受け取ったモワワんも、とっても大きなやさしさだったから、びっくりしたんだもん。な。
「やさしい」っていうのも、わたしの貧弱なボキャブラリーから出たもので、もっと違う表現をしたいような気もする。