吉屋信子展

吉屋信子展』に行ってきました。
横浜の、港の見える丘公園にある、神奈川近代文学館へ。

吉屋信子先生は、少女小説の第一人者な存在。
昭和の女学生ライフを知る上では欠かせない、カリスマ作家なわけです。

大変濃厚な展示でありました。

少女小説家」なんて、なんとも甘い響きの肩書きだけど、女性の自我が世の中に表面化してきた時代の、フェミニズムな生き方から生まれた才能だったのだと知りました。
ほんとにレズだったとは知らなかったよ!

展示されていた、信子先生の女学生時代の裁縫の課題作品がとても下手で、そんな彼女の小説と、女の子が女の子的に楽しむ生活を提案しつづけた男性である中原淳一の絵や雑誌が、タッグを組んで、当時の少女たちをときめかせていたということが、矛盾と必然をかんじて、とてもおもしろいことだ!と思いました。

おんなじ日本の、わずか昔、自分のおばあちゃんの若かかりし時代に、こんな刺激的な文化のうごきがあったなんて、すごい。
そして自分の乙女ライフはそのうえになりたっておるのですな。

港の見える丘公園のバラ園には、まだ少しバラが残っていて、えの木亭でお茶して、山手のセコムな豪邸をながめつつ、なんだか乙女日和でした。
くもってたけど。よこはま大好き!っと。